2018年1月17日 前を向いて 手術に挑むしか無い
*私の冠状動脈の状態は*
非常に悪い
冠状動脈は主に3つの系統に分割して表現されますが、簡単に言うと右側一系統は決して良い状態では無いが、ギリギリ治療しなくても良さそう。
ところが左冠動脈主幹部(LMT)と呼ばれる左側二系統へ分岐する一番大事な部分が75%の狭窄と言う結果です。
場合によっては即死もあり得る
循環器系の医療関係者なら「バイパス以外無いね」の状態です。
高速道路の分岐で言えば三車線の道路から二方面に分岐しようというジャンクションで大きな事故が発生。通過するには、路肩部分を通るしか無いという感じでしょう。
ここでこの高速道路は国中に物流を促す大きなエンジン(心臓)に燃料を供給する道、走る車はそこに必要な燃料を届けるタンクローリーと考えてください。
心臓の構造的には問題ないので、安静時心臓の動きが少なくて良い場合は問題ありません。アイドリング状態ですね。ここで発進しようとアクセル踏まれ回転をあげようとすると血流が増えます。しかしジャンクションは事故で路肩しか通れません。ここで燃料が詰まってしまって心臓に行き渡らない状態になりエンジンの回転は上がらず、体全体に行き渡る血液不足から血中酸素飽和濃度が不足して来ます。これにより狭心症の症状が引き起こされます。
ステントはどうした?
12年前に入れたステントで強化されたはずの血管は一部は全く造影剤に反応せず、血管が見えません。末端部分ではあるのですがショックです。とはいえ、よくしたもので新たな血管が形成されて補助する様子も伺えます。(ほんの薄くです。)
とは言え、先ほどのLMTに10年前にしたステントもうすぐその状態になる可能性を秘めて居るわけです。
もしLMTの狭窄が75%から100%になったり、そうでもなくてもプラークが飛んで詰まってしまえば、心臓は動きを止めるしかありません。燃料がエンジンに届かなくなるのですから当然の帰結。
*覚悟を決めるしか無い*
LMT75%は衝撃です。
もう、金が無いだ。仕事できねぇだ。行ってられません。
12歳の息子を残し妻だけに任すような事は出きません。
また、このまま妻に迷惑をかけただけで終わるわけにも行きません。
そんな時に物凄い応援がきました。
神からメールが来た!
1月11日あたりの記事で紹介した65歳の方からメールが。
入院中は互いに意気投合して退院の時にはメール交換していたので、私の手術の報告をしたところ返信がかえりました。
病室で読んでいたら
号泣!
私がその方に与えた影響とその感謝の言葉と、だからこそ、元気になった姿をその方に見せる必要があるんだと撃が迸ります!
泣くしかありません!
さすがです。人生経験豊富であり、物凄く上手な文章です。
そこからもパワーをもらい、心は完全に前を向きました。
前を向け!
進む以外ありません!
*心臓バイパス手術とは*
冠状動脈バイパス術
詰まった冠状動脈部分を見捨てて、心臓の外側から他の血管でバイパスして通り道を確保します。それにより下流側の血管の血流を確保する手術です。
バイパスに使う血管は大腿部の血管を使うようです。
私の場合、狭窄が複数あるので、バイパスも複数本になりそうです。
心臓を触るのですから、胸骨を切って(骨折させて)の手術となります。
3ヶ月は胸にサポーターを巻き骨折状態を治すように圧迫します。
この手術は天皇陛下も5年程前にされた手術になります。ちなみ母親も実はこの手術を20年近く前にしていますが、その執刀医は天皇陛下の執刀医の天野先生でした。天皇陛下の心臓手術の頃、母親の話題はそればかりでした。
お金の面は心配ですが
当然医療費は心配になりますが、最終的には高額医療費の対象として3ヶ月後にはかなり戻りがありますし、最初からその部分を引いて支払うための支払限度額設定をすることも可能です。
こちらは、なんとかなりそうですが。
自分の収入が数ヶ月0になるので、この部分は頭の痛い問題となります。
*2月からの契約はお断りするしか無い*
今日は2月からの再契約の件で病院でお打ち合せ
直接契約をしている会社から部長代理様、コーディネータ様の2名が悪天候の中、お土産まで持参で病院まで来てくださいました。
大変有りたいオファーを賜りましたが、状況をお話ししてお断り申し上げるしか無いとお伝えしました。
彼方様にとっては大変な無駄足となっておられるのに、様々お気遣いをして頂き暖かい言葉を頂戴致しました。時折、涙腺が緩くなりメガネが曇りがちでした。
エンドユーザー様への入場IDカードと3月までの契約書を返却させて頂き、またお世話になることが可能となった暁には宜しくお願いします、とご挨拶。
御礼を申し上げました。